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お子さんの歯 豆知識

注射の痛みを少なくするための 「とっておきのひみつ道具」

麻酔の注射の痛みを少なくするための 「とっておきのひみつ道具」

についてお話します。

 

麻酔を打つ時の工夫

・できるだけ細い針を使うこと

・注射の液もひと肌に温めてから打つこと

・表面麻酔というものを先に塗ってから打つこと

・痛みを感じにくいところから打つこと

・電動麻酔機を用いて、振動させて打っていること

・最初はちょっぴり、後からじわじわっと注入する麻酔の量を増やして行くこと

・それでも痛みが出やすい部位では途中で一旦注入を止めて、ちょっと休んでからまた注入を再開すること

などの工夫をしていることを以前のブログ記事でもお話させて頂きました。

 

その他にも、

当院では「とびっきりのひみつ道具」として「笑気(しょうき)ガス」を使用しています。

 

あまり聞きなれないですが、笑気ガスとは一体どういったものかというと、、

笑気の「笑(しょう)」の字は「笑う」、 気の字は「空気とか気体の気」。

つまり 笑う気体と書きます。

英語でも笑気は「raughing gas」raughは笑う文字通り 「笑うガス」

 

「笑い出す」 というのではなく、

笑気が効いている時の顔が、「笑っているように幸せな顔になる」ことからこの名前がついたそうです

 

効果としては個人差はありますが一般的に、不安が和らいで、体の力が抜けて、

お子さんであればおとなしくなる子が多いです。

体の力が抜けていって、 気持ちよくなって、何にもしたくなくなる感じになります。

手を動かすのすら面倒くさい感じです。

そのため、注射の時の恐怖心や痛みは感じにくくなり、治療がスムーズに行えるようになります

 

 

注射の痛みを減らすのにかなり効果があり

麻酔の保温機とか、注射を打つ時に振動させるとかの工夫の何倍もの効果を発揮してくれることがあるそうです。

もちろん笑気が吸えるようになったお子さんに限られるので、全てのお子さんで可能というわけではないですが、

心強い味方です。

 

当院では「笑気麻酔」と呼んでいますが、

「笑気鎮静法」とも呼ばれ、不安な気持ちを和らげる効果が高いです。

 

笑気麻酔の優れた点は複数ありますが、特に優れている点が2つあります。

1つ目は  効き具合の調整が非常に簡単な点
2つ目は アレルギー・副作用がほとんどない点

とっておきのひみつ道具の「一番のウリ」としてはちょっと地味な特徴に聞こえるかもしれないですが、

これこそが気体の麻酔だからこそ可能である笑気の最も優れた点です。

 

不安を和らげる薬ということだけであれば、飲み薬もありますし、直接腕に注射するタイプもあります。

しかし、そういった麻酔の場合、効き具合の調整が非常に難しくなります。

全身麻酔の場合は、効き具合のコントロールが非常に難しく、手術が終わっても麻酔が切れて目を覚ますまで何時間掛かります。

飲み薬も治療が終わってからも半日位は眠気が残る可能性があるのです。

 

笑気であれば、「もうちょっと効かせたい」「もうちょっと弱めたい」という調整が、

機械のダイヤルを回すだけで簡単に調整できます

笑気ガスを切って酸素に切り替えれば、5分もするとすっかり元の状態に戻ります。

 

 

 

ちなみに笑気麻酔は

「不安を和らげる効果」

「不安を和らげることで注射の時の痛みを感じにくくする効果」は期待できますが、

残念ながら治療の時の痛みをなくす力としては十分ではありませんので、

注射の麻酔も併用して治療することがほとんどになります。

 

笑気と一緒に使うことで麻酔が効きやすくなっているので、

笑気のお陰で 麻酔の量が少なくできることが多いのは良い点です。

痛みは心理状態によっても感じ方が変わってきます。「怖い怖い」と思うと余計痛みを感じ易くなるので、

笑気を吸って、不安をできるだけ和らげてあげれば、注射の麻酔を使わずに済んでしまう場合もあります。

 

 

笑気麻酔が使えない方というのは、ほとんどいませんが、

ひどい喘息や中耳炎の方は使えない場合もあります。

鼻から吸う麻酔なので、鼻が詰まっていると効きが落ちてしまうんですね

 

そして、泣いているお子さんにも使えません。

泣いているときは口で呼吸してしまったり、涙や鼻水がでてしまって、鼻から笑気ガスを吸えないからです。

 

笑気を吸えれば、恐怖心も抑えられて、泣かなくて済むかもしれないので、

笑気のマスクをするまで、安心して診療室に入ってもらう工夫が大切になります

 

 

 

また、笑気は、特に「何歳にならないとダメ!」 という決まりはありません。

恐怖心は非常に個人差があるのでお子さんによって異なりますが、3歳位になると吸えるお子さんが多いです。

 

 

「注射の痛み」「歯科治療時の不安を和らげる」ことのできる素晴らしい笑気麻酔ではありますが、

笑気を吸ってもらうまでの準備が手間であったり、

怖がるお子さんに笑気を吸ってもらえるようにもって行くまでのトレーニングが難しかったりといった、中々面倒な面があって

残念ながら笑気が置いてある歯医者さんは僅かしかありません。

 

 

笑気を使うかどうか、使えるかどうかは 実際にお子さんの状態を診てからとなりますが、

健康保険が利くかどうかは、通常のムシ歯の治療だったり抜歯などの外科処置だったり、

何か病気やケガがあって、それに対する処置に用いる場合であれば、

基本的には皆さん保険適応でできます。

 

笑気の濃度や患者さんの肺活量によって料金は変わりますが、自己負担額は3割負担の場合、30分で600円位です。

東広島市にお住まいの、小学校入学前のお子さんで乳幼児医療受給者証をお持ちの方であれば

一回の医療費は笑気を使っても1回のお支払いの額が500円を超えることはないので、

そこは安心ですね

 

 

 

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