お子さんの健康はお腹にいるときから始まってます
お母さんがどんな食べ物を摂取しているか、どのような環境で過ごしているかが、生まれてくるお子さんにも影響してきます。ただし、妊娠期間は悪阻などで栄養管理が難しいときもありますよね。
また、妊娠中期は女性ホルモンの増加の影響で歯周病菌が増え、歯肉に炎症が起こりやすくなります。
妊娠期間はお母さんのお口のトラブルが起きやすくなる時期なので、注意が必要です。
そんなお母さん方に、子育てをしていく中でお子さんの健康のために「知っておいた方がいいこと」「注意すべきこと」などの情報をご提供し、お母さんとお子さんの健康をサポートしております。
お子さんのお口の発達段階について
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胎児期
お子さんがお母さんのお腹の中にいる段階です。
お母さんが食べる栄養を、分けてもらって成長していきます。 -
哺乳期
ミルクでのみ成長していく時期です。
舌は前後にしか動かすことができず、飲み込みを覚えていくタイミングです。 -
離乳食開始期
ミルクから徐々に離乳食に変えていくタイミングです。
離乳食の内容や与え方で、その後のお口の機能は変わってきます。 -
前歯期
前歯が生え始めてくる時期です。
味覚の発達も進む時期で、食べさせ方や食事の内容がより大事になってきます。 -
奥歯期
奥歯が生え始め、食べ物をより噛めるようになってきます。
咀嚼のリズムとかむ力の強さ加減を学んでいきます。 -
幼児期前期
咀嚼のリズムや飲み込み方などの土台が完成され始めます。
悪い癖がついていないか、チェックしましょう。 -
幼児期後期
お子さんの乳歯が完成する時期です。
また、食べ物の好き嫌いの傾向も顕著に出始めます。 -
前学童期
これまでのお口の癖や歯並びが、骨格やお顔・姿勢に現れてきます。
赤ちゃんがお腹にいるとき
理想的なお子さんの成長
生まれてくるお子さんを元気に育てていくためには、何が大切だと思いますか?
お腹の赤ちゃんのためにお母さんの生活習慣を整えること、そして赤ちゃんにとって必要な栄養素をキチンと摂っていくことなどはもちろんのこと、何よりお母さんのお口の中の細菌の量を減らしておくことが大変重要です。ムシ歯や歯周病は、出産前に出来ればお父さまもしっかり治しておきましょう。お子さんが生まれてからの3年間でお子さんのお口の基礎が出来上がります。その3年間を失敗すると、一生付きまとうことになる不健康に繋がる悪い癖を身に着けてしまう可能性が高いです。だからこそ、生まれる前に「生まれてからどうお口の中を育成してあげるのか」の知識を得ておくことが理想的です。
お母さんに知ってほしい4つのこと
お子さんの健康的な歯のための知識を付ける
お子さんのお口の機能は、3歳までに基本的なことが全て獲得されます。この3年間に身についた癖は一生つきまとってきます。この3年間に良くない癖をつけないようにするための正しい知識は、出産前に知っておいてほしいと思います。
お母さんのお口が歯周病やムシ歯にかかっていない
歯周病やムシ歯にかかったまま出産の時期を迎えると、早産になったり生まれてくるお子さんが低体重となるリスクが高くなります。
歯科医院で適切な歯みがき方法を知ること、歯科衛生士による専門的なケアを受けることが大切です。
甘味習慣などを気を付けるようにする
妊娠期間は、食事内容や間食内容が変化し、お口の中がムシ歯や歯周病になりやすくなります。
間食がどうしても増える時期ではありますが、食べるものには気を付けるようにしましょう。
規則正しい生活リズムを送り、母体栄養が十分な食生活を送る
お母さんの食事のリズムにより、お子さんの体内時計のリズムが変化すると言われているので、お母さんの規則正しい生活リズム、特に食生活のリズムは大変重要です。
「規則正しく3食食べること」「お子さんの骨の育成のため、十分な鉄分の摂取」「様々な栄養素をしっかりと摂ること」などが、お母さんに頑張っていただきたいポイントです。栄養素を効率的に摂るため、サプリメントを利用することもあると思いますが、サプリメントに頼りすぎた食事は逆に栄養素が偏ってしまうので、注意が必要です。
哺乳期~離乳食期のお子さんの場合
哺乳期のお子さんの理想像
哺乳期では、母乳を吸う動きがアゴの成長を促します。そのため、母乳で育てることが重要であると同時に、お母さんは母乳のために栄養をしっかり摂ることが大切です。
人工ミルクを哺乳瓶で上げる際には、お母さんの乳首と同じようにしっかり吸わないとミルクが出てこないような人工乳首を使用し、アゴの成長を促せるようにしましょう。
また、母乳やミルクをあげるときには、子どもとのコミュニケーションをとることで、情緒や言語の発達、食事への肯定的な気持ちを育てることができます。
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Q
哺乳瓶ってこだわらないといけないの?
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A
哺乳瓶は母乳の際と同じように、お子さんがしっかりと吸わないといけないものを選んだ方がいいです。
哺乳瓶でミルクをあげること自体は問題ないですが、簡単にミルクが出るものだと、お子さんの吸う力が必要なくなるため、正しいお口の成長が促せなくなります。初めての育児や日々の生活の中で大変忙しいとは思いますが、成長を感じられる点でもあるので、しっかりこだわりましょう。
離乳食開始期のお子さんの理想像
離乳食開始期のお子さんは、自分からごはんを食べることを促すのが大変重要です。
絶対にスプーンで離乳食をお子さんのお口に突っ込んだり、入れに行ってはいけません。自分で食べるということを覚えないと、正しい咀嚼の仕方が身につかなかったり、噛まずに丸飲みしてしまう悪癖に繋がり、健やかな成長に繋がらなくなってしまう可能性があります。
また、味付けが濃すぎるものやお菓子を与えることも気を付けなければ、味覚の発達に悪影響を及ぼしてしまいます。
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Q
果汁100%だったらジュースもあげていい?
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A
たまに与えるくらいであれば問題ではありませんが、ジュースばかり与えてしまうのは良くありません。
お子さんがその味に慣れてしまうと、ジュースばかりを求めてしまい、ジュースしか飲まなくなってしまうからです。また、ハチミツも一見身体に良さそうではありますが、腸内での消化ができず、乳児ボツリヌス菌にかかってしまうのでNGです。