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お子さんの歯 豆知識

上唇小帯・舌小帯を伸ばす時期と方法をお伝えします。

前回のつづきになりますが、今回は、

上唇小帯・舌小帯は何歳位から手術が可能?というお話をしていきます。

 

 

上唇小帯の方は何歳からできるか?

6か月位の赤ちゃんから伸ばすことはできます。

 

何歳位で伸ばすのがお勧め?

上唇小帯がきついと言っても、上唇小帯が薄いタイプのお子さんと太いタイプのお子さんに分けられます。

薄いタイプの子であれば、年齢が上がるにしたがって上唇小帯がきつかったのが、

段々と自然に治って来る場合があります

上の前歯が生え変わる時期(大体7歳位で生え変わる子が多い)が、

その時期になってもきついままであれば歯並びに影響を与える可能性があるので、そこが上唇小帯を伸ばすタイムリミットになります。

赤ちゃんだと嫌がって暴れたり、泣いてしまうことも多いので、7歳まで様子を見るのもありだと思います。

 

小さいうちに上唇小帯を伸ばすメリットとしては、上唇小帯は口の中でも特に敏感なところなので、

歯みがきの時にはブラシで傷付けないよう気を付けてみがいてあげる必要があります。

仕上げみがきの際には、指で上唇小帯ガードしてブラシが当たらないようにしてあげると良いです

 

歯みがきの邪魔になることの多い上唇小帯なので、

指で上唇小帯をガードしても、仕上げ磨きを嫌がってしょうがない子の場合は、

「切って伸ばしてあげると歯みがきがしやすくなって、親子関係がよくなりますよ。」

と言われている先生もいらっしゃります。

 

上唇小帯を伸ばすと口を閉じる力が強くなってお乳をよく飲むようになるという報告もあります。

うちの医院でも実際「伸ばしてからはお乳をよく飲むようになりました(^^)」といわれたことがあり、

このお話しをすると1歳とかその位の早期のうちに伸ばそうか悩まれる保護者の方が多いです。

 

その時にアドバイスしているのが
「お子さんの性格」です。

 

怖がりで、何か怖い想いをした場合、その場所の前を通っただけで泣いてしまうような子の場合は

あまり無理しないことをお勧め

 

逆に、嫌な事があった時にはワーっと泣くが、

嫌なことが済むとケロっと戻れる「気持ちの切り替えができる」タイプの子であれば、

伸ばしてあげるメリットがあります。

 

 

 

次に、舌小帯のお話に移っていきます。

舌小帯を伸ばすタイミングは?

日本語の発音の習得は5歳までと言われているので、

うちの医院ではきついお子さんには5歳までには伸ばされておくことをお勧めしています。

 

 

早ければ何歳くらいから伸ばすことが可能?

大病院の小児科などであれば低年齢の場合、入院をして全身麻酔で伸ばされることもあるようです。

「笑気麻酔」という、産婦人科の無痛分娩にも用いられる安全性の高い鼻から吸う麻酔があるが、

その笑気麻酔が吸えるお子さんであれば全身麻酔をすることなく、

入院することなく普通のムシ歯治療と同じようにいつもの診療台で、

日帰りで処置が可能です。

 

お子さんの全身麻酔というのはリスクもありますし、ご本人、保護者の方の負担も大きいですからね、、。

 

笑気麻酔は何歳から使えるようになる?

特に何歳にならないと使ってはダメというものはないのですが、

大体3歳位になれば笑気が吸えるようになるお子さんが多いです。

そのため、うちの医院では笑気が吸える子であれば、3歳位からでも入院せず舌小帯を伸ばすことが可能です。

 

ただ、笑気麻酔の他に舌にも局所麻酔を打つので、

術後に舌を咬んだりしないよう注意をしてもらう必要があります。

 

経験上、4歳になれば術後に舌を咬んでしまう子は少なくなります。

 

ということで、4歳になってから行うのが無難です。

(保護者の方の強い希望があれば、2歳でも笑気が上手に吸える子であれば
うちの医院では全身麻酔をせずに伸ばすことが可能です。)

 

まとめ
・上唇小帯を伸ばすタイムリミットは上の前歯が生えるまで

・「気持ちの切り替えができるタイプのお子さん」であれば1歳前後で伸ばすと歯みがきがしやすくなったり、お乳をよく飲むようになる場合あり

・受け口の治療を始めるお子さんは是非矯正治療を開始する前まで

・舌小帯を伸ばすタイムリミットは5歳まで

・笑気麻酔が吸えるお子さんであれば3歳さん、2歳さんでも全身麻酔や入院せず、日帰りで処置が可能

・上唇小帯同様、受け口の治療を始めるお子さんは受け口が治りやすくなるように矯正治療を開始する前までに

ということなります

 

 

 

 

上唇小帯・舌小帯って実際にはどのように伸ばすのですか?痛いのでしょうか?

 

少し麻酔についてお話しましたが
通常はムシ歯治療と同じように麻酔をして、メスで切ってヒダを伸ばし、糸で縫うという流れです。

メスの代わりにレーザーを用いると、

出血も少なく、糸で縫う必要がないことも多いので、レーザーでの処置をすることが多いです。

レーザーであれば麻酔の時間を除けば、1分位で処置が終わってしまうことが多いです。

とても短時間で済む処置になります。

 

またレーザーのいいところは他にもあります。

血を固めて出血を止める

術後の痛みを少なくする

傷口の消毒にもなる

などです。

 

痛みに関しては、大体2回痛み止めのお薬を出して1回服用するだけで済むお子さんが多いですね。

1度も飲まずに済むお子さんも多いです。

 

 

術後の食事はできますか?

1~2時間は麻酔のボワーンとした感じが残っているので、この間は食事は控えて頂いたり

気を付けて痛みどめを服用して頂く必要があります。

麻酔の変な感じが消えてしまえば食事を摂って頂いて大丈夫です。

ただ傷にはなっているので、しばらくは「しょっぱい・すっぱい・からい」ものは控えて頂いた方が無難です。

トマトとか果物もしみる場合がありますから気を付けて下さいね。

 

 

 

電気メスって聞いたことがあるんですが、電気メスとレーザーって違うものなんですよね?

どちらも切りながら同時に切った面を焼いて血が止まりやすくする便利な道具です。

言い方を変えれば、どちらも切った面がヤケドになって血が止まるのですが、

レーザーは水と反応するで熱が粘膜や皮膚の下まで伝わりにくいんですね。

簡単にいうとレーザーの場合、

傷口のヤケドの厚みがとっても薄いので痛みが出にくいんです。

同時に表面に薄い膜ができているので、外部からの痛みを感じにくくなります。

 

 

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