姿勢・呼吸・歯並びの関係
目次
① ある先生の衝撃的なアドバイス (@_@)
② お母さんの意外な答え
③ 矯正器具を使って歯並びを治しても、きれいな歯並びを長期間キープするには姿勢が重要
④ お子さんがかかと重心だと…
⑤ ちょっと頭の傾きが変わるだけでこんなに歯の当たる位置が変わります!
⑥ 猫背のお子さんは出っ歯さんに
⑦ アデノイド顔貌とは
⑧ そこで「マルケンバンバン」の登場です!
① ある先生の衝撃的なアドバイス(@_@)
指しゃぶり、おしゃぶりなどが歯並びを悪くするのをご存じのお母さん方は多いと思います。
こんな面白い話を聞いた事があるのですが、
とある先生のもとに下の顎の中心が左にズレてしまったお子さんが来られそうです。
問診を終え、その先生がお母さんにアドバイスしたのは…
「それでは今日からお母さんは、お子さんの左側に並んで寝て下さい」
だったそうです!(@_@)
そして3ヵ月後
そのお子さんが受診すると…
下の顎の中心が左にズレていたのが自然に治ってしまったんだそうです!(@_@)
あのあまりに衝撃的だったアドバイスについてですが、
お子さんって
お母さんの方を向いて寝やすいんです。
お子さんの右側にお母さんが寝ていると
お子さんは右を向いて寝やすいです。
右を向いて寝ると右側が下になるので
下顎は左に押されます。
それが原因で顎が左にズレてしまっていたんですね。
そこで
今度はお母さんが左に並んで寝たことで
お子さんが左を向いて寝るようになり
今度は左が下に来るので下顎には右に押される力が掛かって
自然に治ってしまったんだそうです!
びっくりですよね!
② お母さんの意外な答え…
この先生のお話にはさらに面白い続きがあります。
違うお子さんで
また顎が左にズレてしまっていたお子さんが来られたんだそうです。
そこで
その先生はそのお母さんに
「ひょっとしてお子さんの右側にお母さんは並んで寝ていませんか?」
と聞いたところ、今度は意外な答えが返って来たんだそうです…
そのお母さんの答えは
「いえ、左に寝ています。」 だったそうです!
あれ、今度は推理が外れてしまったのでしょうか…
さらに問診を進めて行くとそのお母さんから衝撃的な発言が…
「でも先生、この子私のことが嫌いなのかいっつも背中をこっちに向けて寝るんですよ。」
と言われたそうです!
そのお子さんも
お母さんと寝る位置を反対にすると
下顎の中心が左にズレていたのが自然に治ってしまったそうです!
ホント、作り話のような面白いお話ですよね!
お母さんの寝る位置がお子さんの歯並びに影響を与える。
お母さんが寝る位置がいつも同じなのもよくない。
寝相が悪い子の方が顎のバランスにはいいかもしれませんね。
③ 矯正器具を使って歯並びを治しても、
きれいな歯並びを長期間キープするには
姿勢と呼吸が重要
お子さんの歯並び
姿勢と呼吸が密接に関係しているんです!
きれいな歯並びのお子さんに育てるには姿勢が重要なんです。
矯正器具を使って歯並びを治しても、
きれいな歯並びを長期間キープするには姿勢が重要なんです。
ではどうしてきれいな歯並びには姿勢と呼吸が重要なのでしょうか?
次の項からもう少し詳しく解説をして行きたいと思います。
④ お子さんが「かかと重心」だと…
しっかり指に力が入らないと逆立ちで身体を支えることができない
なのに、 かかと重心(浮き指) のお子さんが多い
かかと重心(浮き指)だと 姿勢が悪くなります
逆立ちをしたとしましょう。
その時って体を支えるためにしっかり指を拡げて指にしっかり力が掛かりますよね。
足もそうなんです。
しっかり立つには
ちゃんと足の指にも力が入って足の指も使ってしっかり踏ん張らなければダメなんです。
でも
実際に調べてみると、今のお子さんって足の指を使ってしっかり立っているお子さんって殆どいないんだそうです。
殆どのお子さんが「かかと」に重心が来てしまっているんだそうです。
*浮き指とも言います
講師の先生によると
それは腰の曲がったお年寄りの方の足の力のかかり方だそうで
将来寝たきりになってしまう恐れがあるそうです。
⑤ ちょっと頭の傾きが変わるだけで
こんなに歯の当たる位置が変わります!
普段の頭の位置からほんのちょっとでいいんで顔を下に傾けてみて下さい。
下を向くと
普段歯が当たっている場所と比べて歯の当たる位置が前に移るのが実感できたのではないでしょうか?
では今度は逆に普段の頭の位置からほんの少し上に傾けてみて下さい。
今度は歯の当たる位置が奥に移るのが実感できたのではないでしょうか?
たったこれだけの姿勢の変化で咬む場所って変化するものなんです。
また
上を向いた時は
下の顎が後ろに引っ張られたようになるのも実感できるのではないでしょうか?
この状態が長く続くと下の顎がどんどん後ろに下がっていってしまい、
出っ歯さんの原因になってしまいます。
⑥ 猫背のお子さんは出っ歯さんに
今度は猫背になってみてください。
猫背にすると前に倒れてしまわぬように
自然とかかとに重心がかかり
足の指が浮いた感じに自然となります。
と同時に
下顎が後ろに引っ張られて
歯が奥歯で当たり始めるのを実感できると思います。
猫背にしても、かかとに重心が来て
下顎が自然と後ろに引っ張られて来るんです!
猫背のお子さんは出っ歯さんになりやすいのです。
姿勢って歯並びと関係が深いんですね。
⑦ アデノイド顔貌とは
アデノイドと言って鼻の奥の方にある目に見えない扁桃があるのですが、
ここが腫れているお子さんは息がしにくいので、
息をしやすくするため無意識に首を上に傾けて息をしています。
すると
下の顎が筋肉で後方に引っ張られてしまい下の顎が下がって出っ歯さんになってしまうのです。
これがいわゆるアデノイド顔貌というものです。
うつ伏せでずっと寝ているお子さんも下の顎が押し込められてしまうので出っ歯さんになってしまいます。
呼吸も歯並びと関係が深いのです。
⑧ そこで「マルケンバンバン」の登場です!
かかと重心を改善するために面白いものを導入しました。
かかと重心であったお子さんが、ちゃんと足の指でも踏ん張れるように導きやすくする
「マルケンバンバン」というものを導入しました。
実際にやってみると
驚くほど短時間で足の重心が前方に改善したのが体感できます!!
アキレス腱がしっかり伸びて
足の指先にも力が入れられるようになり
足の重心が前方に移って来たのが体感できます。
これをですね、どうしても視覚化したかったので、
足のどこにどれだけ圧力が掛かって、どこに重心があるのか調べる機械も購入
多分足の重心を測る機械を置いてある歯医者さんは中々ないと思います。
ちなみに
うちの医院でもスタッフの足の重心を調べてみたのですが、
自分ではまっすぐ立っているつもりでも
僕も含めて殆どのスタッフがかかと重心でした(笑)
その後、
皆にマルケンバンバン乗ってもらったのですが
実際に足の重心の変化をモニターに映してみてみると
重心が明らかに改善しているのが目で確認できました。
マルケンバンバンについは準備は特に必要ないので、
混んでない時間帯であれば気軽に声を掛けて頂ければすぐに試して頂けます。
きっとお母さん方の方がこたえると思います(笑)
足の重心の測定については事前に準備が必要です。
「いけがみ小児歯科夏まつり」では
多くの方に体験してもらっています。
今後はこういった機器も活用しながら
お子さんの成長発達にアプローチして行きたいと思っています!