矯正治療 いつから始めたらいいの?
こんにちは
前回のブログで自然に治っていく歯並びと治療が必要になる歯並びの見極めるポイントについてのお話をさせていただきました。
ムシ歯や歯並び…うちの子の歯はどうなんだろうと悩みは尽きない親御さんもいらっしゃると思います![]()
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そこで今回は矯正治療を始めるタイミングとポイントについてお話させていただきます。
矯正治療 いつから始めたらいいの?ですが…
お子さんの歯並びのタイプによって異なります!
歯並びにも色々な種類があります。代表的なのは次の3つです。
- 叢生(ガタガタ・八重歯)

2.上顎前突(出っ歯さん)

3.下顎前突(受け口さん)

【先に結論から】
おすすめのタイミングは…
・ガタガタ・八重歯(叢生:そうせい)
👉 6〜7歳頃(下の前歯が生え変わり始めた時期)または乳歯のうちから
・出っ歯さん(上顎前突:じょうがくぜんとつ)
👉8歳前後(上の2番目の永久歯が生え変わった時期)
・受け口さん(下顎前突:かがくぜんとつ)
👉 できるだけ早く(当院では4歳前後から)
となります!それにはちゃんと理由があります![]()
①【叢生の治療開始時期 納得の理由】
実は上顎と下顎とでは骨の構造が異なります。
■ 上顎と下顎の構造の違い

上顎の骨は成長期には左右の骨がまだ完全にくっついていません。
なので、上顎の幅は簡単に拡がります。

一方下顎の骨は左右の骨が完全にくっついている1本の骨なのです。
なので、下の顎の幅を拡げるのはとても難しいです。
確かに矯正装置を使えばある程度は歯は外に拡がります。
でも、土台が大きくなっていないと…
装置を外せばまた元に戻ってしまいます…![]()
■ 一番後戻りしやすい部位
矯正治療はきれいに歯並びを整えた後、装置を外せばある程度後戻りがあります。
一番後戻りしやすいのは下の前歯なのです![]()
(補足:矯正治療したことのないきれいな歯並びの方であっても、ここの部分は加齢と共に自然と凸凹になってくる部位です)
叢生のお子さんは上顎は装置を使えば簡単に拡がります。
下顎の幅が広がりにくいので、矯正は難しいです…![]()
ですが、その拡げにくい下顎の幅も、乳歯の犬歯(糸切り歯)の歯根がある程度残っている時期であれば土台も拡げられることが分かっています!

なので、乳歯の犬歯の歯の根っこがまだ残っているタイミング。
つまり 下の前歯が生え変わり始めた位(6~7歳位)から または 永久歯に生え変わる前から 矯正をスタートされることをおすすめします。
当院では早いお子さんだと4歳位から装置を使って拡大を開始するお子さんもおられます。
②【上顎前突の開始時期 納得の理由】
次は上顎前突についてです。
■ 顎の成長ピークの違い


大人と赤ちゃんの頭骸骨のイラストが並んでいます。
顎のバランスを見て何か気付くことはありませんでしょうか![]()
そうです!上顎と下顎の前後バランスが異なります。赤ちゃんは大人に比べ下顎が後ろに下がっています。
下の図はスキャモンの成長曲線と言って、年齢ごとに見た人間の成長度合いを部位ごとに比べたものです。

・神経系:10歳位で概ね成長が完了します。
・一般形(全身組織):生まれた直後と10歳位からと2つの成長ピークがあります。
上顎と下顎の成長の仕方を比べてみると、 上顎は比較的神経系に似た成長の仕方を、下顎は比較的一般形(全身組織)に似た成長の仕方をしているのが分かって頂けると思います。
つまり上顎と下顎とでは骨の構造の他に、成長のピークも異なります!
上顎は脳の様に割と早めに成長のピークが来るのに対し、下顎は身長と同じような伸び方をするので、下顎は成長期にもう一度伸びれるチャンスがあります!
上顎前突は上顎が前に出ているせいで出っ歯になってしまっているケースよりも、下顎の成長不足が原因で出っ歯さんになってしまっているケースの方が多いのです。
下顎は10歳位から2回目の成長ピークを迎えますが、実際の治療となると奥歯が揺れ始めると装置がはまりにくくなってくるので、上顎前突(出っ歯さん)の治療は上顎の2番目の永久歯が生え変わった位から、つまり8歳前後から余裕を持ってスタートをされるのがおすすめ! となります。
③【下顎前突の開始時期 納得の理由】
そして下顎前突についてです。
■ 放置すると起こる危険
先程お伝えした通り、下顎は後から更にもう一度伸びてしまう時期がやって来ます…
最初は単なる前歯の傾きだけの問題で受け口であっただけだったのに、受け口のせいで下顎が常に前に引っ張られ続けることで下顎が過度に大きく伸びてしまう可能性があります![]()
下顎が伸び過ぎてしまうことを「下顎の過成長」と言います。


(上が前歯の傾きによる受け口の画像/下が下顎の過成長による受け口)
下顎の過成長が起きてしまうと…
「外科矯正」と言って下顎の骨を切って下げる矯正治療が必要になってしまう可能性があります…![]()
また、乳歯のうちに受け口の状態だと、下顎に引っ掛かって上顎が一番伸びたい時期に伸びにくくなってしまいます…
最初はちょっとしたボタンの掛け違いだったものが対応を先延ばしにすることでどんどん問題が大きくなって行ってしまうのです…![]()
逆に言えば、早い時期の内の方が問題が軽い! とも言えます。
なので、下顎前突はできるだけ早いタイミングからの治療がおすすめ! となります。
【おさらい
】
・叢生:下の前歯が生え変わり始めた位(6~7歳位)から または乳歯のうちから
・上顎前突:上の2番目の永久歯が生え変わった位(8歳前後)から
・下顎前突:できるだけ早いタイミング 当院では4歳前後から
となります。
緊急性あり! 特に急いだ方が良い歯並び3選
そして、特に急いだ方が良い歯並びもあります。それは次の3つです。
1. 咬合性外傷

・状態:歯並びが原因で歯が揺れる・歯茎が下がって来ている
・理由:歯が揺れて来ると歯根も溶かされ短くなって来ます。また、一度歯茎が下がってしまうと、歯並びを治しても歯茎の高さは元に戻りにくくなってしまうので、緊急性が高い不正咬合となります!
2. 交叉咬合

・状態:奥歯の受け口
3. すれ違い咬合

・状態:奥歯がすれ違ってしまって上下で咬んでいない
・理由:交叉咬合やすれ違い咬合があると下顎が左右どちらかにズレて来てしまいます。
そのことでお顔が歪んできてしまいます![]()
その顔の歪みは成長と共にどんどん大きくなって来る可能性があります…![]()
顔の歪みは全身の歪みに繋がっていくので、肩こりや頭痛の原因にもなる可能性があります![]()
受け口同様問題がどんどんおおきくなって行ってしまう前に、まだ問題が軽いうちに改善しておかれることを強くおすすめします!
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
単純に「矯正治療は何歳になってからスタート」というものではないことが分かって頂けたでしょうか?
スタートのおすすめの時期はお子さんの歯並びのタイプによって異なります!
それには骨の構造だとか、成長のピークなどによる納得の理由があります!
中にはできるだけ早いアプローチが求められる歯並びもあります。
「どうせ乳歯はは変わるから」と放っておいたことで大変なことになる場合があります…![]()
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心配なことがあれば早めの受診をおすすめします。
少しでも親御さんの不安が取り除けますように![]()



