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お子さんの歯 豆知識

ムシ歯になりやすい子 なりにくい子の違いは?

歯を全然磨かないのにムシ歯にならないという極端なケースもありますが

多くのお子さんはムシ歯菌が住み着いています

 

ムシ歯菌が住み着いているお子さんであっても必ずしもムシ歯になるわけではないです。

みんな、生まれた時はお口の中にはムシ歯菌はいません

 

ムシ歯菌は歯が無いところでは生き続けられないので、歯が生えてきてからムシ歯菌がうつるようになります

どうしたらムシ歯菌がうつりにくくなるかというと、

ムシ歯菌はご家族の方にムシ歯が多いとうつりやすいと言われています

 

 

特にお母さんから移りやすいです。

できれば食器の共用は避け、咬み与えはしないようにして頂くことがお勧めです

 

 

ムシ歯のなり易さは非常に個人差があります。

その差はやはり食生活の違いが大きいです

おやつの時間を決めて食べ終わる子とだらだら食べる子では歯が溶ける時間が違います。

 

お菓子については気を付けられているお母さん方が多いですが、

ジュースについては油断してしまっているのではないでしょうか

 

お母さんも仕事や運転をしながらチビチビと砂糖の入ったコーヒーを飲んでしまうことはありませんか?

 

同じ量のジュースであっても、さっと飲み終えてしまうのとチビチビ飲むのではムシ歯のなりやすさが違います。

 

 

もっと言うとジュースの量を半分にしてもチビチビ飲む方がムシ歯になりやすいです。

量より時間が大切です

 

またムシ歯になりやすい要因として、唾液の量、質が関係してきます。

 

唾液が少ないとムシ歯になりやすいので、

一口、30回咬んで食べるよう意識したり、食材を大きく切って咬む回数を増すといいです。

 

 

また、ご飯にゴマを掛けたり、

パンをトーストにするだけでも咬む回数が増え実際に唾液の量が増えた!という報告もあります

それとガムを活用してもらうのもいいですね。

 

そして水分を採るのも大事です

水分補給が目的ならお茶より水がいいです。

お茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、おしっこで出て行ってしまいます。

なので水分補給にはお水がお勧めです

 

またアレルギーのお薬を飲むお子さんは薬を飲むと鼻水が楽になりますが、

唾液や涙も減ってしまうことがあります

アレルギーのお薬を止めることは難しいので、

その分、砂糖の管理などをしっかりして頂く必要があります。

 

 

唾液の質(酸性から中性に戻す力)も大切です。これには個人差があります。

唾液には、質のいい唾液とそうでない唾液があります

 

酸を中和する能力の高い唾液はサラサラで、そうでない唾液はネバネバしています。

サラサラした唾液は耳の下辺りにある耳下腺(じかせん)という所で作られているので

この耳下腺の働きがよくなってくれれば唾液の質がよくなる可能性があります。

歯石が付きやすいお子さんは唾液の質がいいお子さんです

 

むし歯の原因にはムシ歯菌の質も関係してきます。

ミュータンス菌がムシ歯菌の代表ですが、強力な酸を出すものと、そこまででないもの。

すごいネバネバを作るものと、そこまででないもの。すごい悪いものと、そこまででないものがいます

 

ミュータンス菌は砂糖がない状態では歯にくっつくネバネバを作れないので

砂糖がない状態ではうつりにくいと考えられています

 

それにムシ歯菌がうつる前に他の菌がしっかり住み着いていれば、

ちょっとやそっとではムシ歯菌はそこに割って入って住み着くことはできません

 

先にいい菌をお子さんに与えてあげるのもいいと思います。

8020菌の入ったヨーグルトというものもあります。

奥歯が生えるまで、大体3歳までムシ歯菌が移らなければ、

そこからはムシ歯菌が入って来ても住み着きにくいと言われています

 

キシリトールもムシ歯菌を減らす働きがあります。

ガムを咬めないお子さんにはキシリトールのタブレットでもいいですね

 

 

まとめると

ムシ歯のなりやすさには個人差がある。

 

その差は
・ムシ歯菌の有無や量
・食生活、特に砂糖の回数と時間
・唾液の質と量
・棲んでいるムシ歯菌の質

などがあげられます。

 

 

歯みがきは食べる度ごとが基本ですが、ムシ歯のなりやすさは個人差が大きく、

歯みがきだけが予防法ではなく、どこに問題があるのかも調べて、お子さんに合わせた対応が必要です

 

 

 

それには唾液の検査がとっても役に立ちます

当院では、2021年9月より、今までより簡単にできる唾液検査シルハを導入しました。

お子さんのお口の環境を知る良い機会になればと思います。

 

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