指しゃぶりでお悩みのお母さんはおられませんか?
目次
① はじめに
② 無理にやめさせようとすると…
③ そこでお勧めアプローチ方法がこちら!
④ 何歳までに止めれたら? のその前に…
~指しゃぶりにも訳がある~
⑤ 結局何歳までに止められたら?
⑥ こんなお助けグッズも
⑦ 歯医者さんでのこんなアプローチはいかが?
⑧ 眼からウロコ! 指しゃぶりを止めさせる最も効果的なこと!?
⑨ もう一つの指しゃぶりのいい面がこちら
① はじめに

多くのお母さんはが心配されています…
「指しゃぶりをしています。歯並びが悪くならないか心配です。」
これもお母さん方から受ける質問でとても多いものの1つです。
そして
子育てを一生懸命されておられるお母さん程多くされる種類の質問である感じています。
お母さん方のお気持ち、とてもよく分かります。
おっしゃられる通り指しゃぶりが長く続くと「出っ歯さん」「開咬(かいこう)」
といった悪い歯並びの原因になります。
ところがおしゃぶりと違って指しゃぶりの方は癖の問題なので、非常~に奥が深く、
非常~に難しい問題です…
この項では指しゃぶりについてそういう考え方、そういうアプローチもあるんだなぁと知って頂き
お母さん方の抱える大きな育児不安が少しでも軽くなって頂けたらと思っています。
② 無理やり止めさせようとすると…

叱って止めさせようとすると かえって深みにはまる可能性が…
癖の問題は難しいです。
無理やり止めさせようとすると
・頭の毛を抜く
・眉毛を抜く
・性器をいじるようになる
・隠れて吸うようになる
などの問題が深刻になってしまう場合があります…
是非そのことをみなさんに知っておいて頂きたいと思います。
③ そこでお勧めのアプローチ方法がこちら

積極的に手遊びに誘ってみるのも一つ
そこでお勧めするのは、無理やり止めさせようとするのではなく、
吸ってない時を褒めてあげたり、吸っている時に話し掛けたり、手を使う遊びに積極的に誘導してあげたりすることをお勧めしています。
また夜寝る時にお子さんの指をそっと握ってあげて、
優しくお子さんにお話しをして不安を和らげてあげることをおお勧めしている先生もおられます。
④ 何歳までにやめれたら? のその前に…
~指しゃぶりにも訳がある~

指しゃぶりの理由って?
何歳までにやめれたら? のその前に
みなさん指しゃぶりって悪いものと決めつけておられませんか?
ちょっと戸惑ってしまっている方も多いのではないでしょうか?
歯医者の先生でもそう思っておられる方が多いと思います。
そうなんです、指しゃぶりにもいい点があるんです!
指しゃぶりをするのには、ちゃんと訳があるんです!
・指しゃぶりにはお乳を吸ったり、
・口の中に乳首以外のモノが入ってくるのを慣らすための発達のためのトレーニングの
意味合いと
・気持ちを落ち着かせるといった精神的な意味合い・働き
があります。
そしてもう一つ、
意外な指しゃぶりの働きがあります。
それはこの項の最後にお伝えします。
指しゃぶりをするにはちゃんと理由があったのです。
指しゃぶりも悪い面ばかりでなく、よい面もあったことまず知って欲しかったので話を
⑤ 結局何歳までに止めれたら?

何歳までにやめられたら大丈夫?
話を戻しましょう。
では何歳くらいまでに止められれば歯並びに影響は出ないのでしょうか?
3~4歳位までは指しゃぶりは自然なものですし、
一般的にはこれ位の年齢で指しゃぶりが止められれば歯並びには影響はないと言われています。
吸う時間と吸う力の強さによって影響は異なりますので、
実際には中には6歳になっても指しゃぶりが残っていても歯並びに影響が出ていない
お子さんもおられれば、
3歳ですでに影響が出ているお子さんもおられます。
色んなことを配慮し、敢えて乱暴な言い方をするならば
「4歳位で止められれば歯並びは自然に治る可能性あり」
「小学校に入るまでには昼間吸うのは止められるといいですね」
となります。
⑥ こんなお助けグッズも

こういったお助けグッズも
指しゃぶりを止めるこんなお助けグッズもあります。
「舐めると苦ーいマニキュア」です。
うちの医院では「ご希望があればこういったものもありますよ」と情報提供は
させて頂き、子育て支援も行っております。
決して指しゃぶりの中止やこのマニキュアの使用を無理強いはしませんので
ご安心下さい。
使うことができる年齢ですが、
あんまり小さいお子さんではまだ味覚が発達していなくて「苦い」というのが
分からず効果が出ないことがありますので、一応4歳以降ということになっております。
が、
中にはもっと低年齢ですばらしく効果の出るお子さんもおられます。
なので、保護者の方の強いご希望がある場合は4歳になっていなくても試にお子さんに塗って舐めてもらって反応をみる場合もあります。
そこでお子さんが苦がれば4歳以下でも効果が期待できます。
ただマニキュアは強いご希望があった場合の支援方法の1つであって、できれば自然に
卒業して行ってくれることを望んでいます。
⑦ 歯医者さんでのこんなアプローチはいかが?
上記のようなお助け便利グッズもありますが、
4歳位になって止めれないお子さんには
「○○ちゃん、指しゃぶりを続けてると歯並びがこうなっちゃうけどどう思う?」
とスタッフが絵本を活用しお子さんとお話してみるというアプローチもあります。
お母さんに言われるのと絵本を用いて分かりやすく他の人から言われるのではお子さんの心への響き方が違います。
止めなさい!
ではなく、お子さんにどうしたらいいのか考えてもらいます。
止めなかった場合は将来こんなごっつい矯正の装置を使わなければならなくなってしまうというのも見てもらいます。
(そこで「まだ止めたくない」というお子さんの場合は残念ですがもう少し止めるのを待って頂けますでしょうか…^^;)
⑧ 眼からウロコ!
指しゃぶりを止めさせる最も効果的なこと!?

眼からウロコの対処法とは!?
これはとある先生のご意見なのですが、
「指しゃぶりを止めさせるのに最も効果的なこと」があるそうです。
それは…
「お母さんがお子さんの指しゃぶりを気にしなくなること」
だそうです!
お子さんはお母さんがイライラして指しゃぶりを気にすれば気にするほどほど
止められなくなるんだそうです。
逆にお母さんに指しゃぶりを気にされなくなると、
ホッとして止められるんだそうです(笑)
お子さんのタイプによって効果は異なるかもしれませんが
お金も掛かりませんし、
副作用の心配もいりませんから、試に1か月やられてみては如何でしょうか?
⑨ もう1つの指しゃぶりの良い点がこちら

指しゃぶりで受け口が治る場合も!
指しゃぶりにも良い点がもう一つあります。
それは…
受け口のお子さんだと
「受け口が治っちゃうかもしれない」ことです!
上の1番目の歯が生えてきて、でもこのままだと受け口になっちゃうかも?
またはちょっと受け口さんになっちゃったお子さんの場合、
指しゃぶりのあるお子さんだと自然に治ってしまう場合があります。
以上指しゃぶりについて当院の考えを書かせて頂きました。
冒頭でお伝えしましたように、
このページが少しでもお母さん方の育児不安を軽減し、
育児支援に繋がってくれることを望んでおります。
また仮に出っ歯さんになったとしても矯正器具を用いて歯並び改善のお手伝いをすることは可能です。
どうぞ長い目でお子さんの成長を見て頂ければと思います(^^)